「生きる力」を育むスクールです
スクールとは「学びがある」ということです。
「親元を離れる」ことで生まれる心の不安とそこに立ち向かう想い。いくつもの葛藤と挑戦。子どもたちの「学び」は開催前から始まっています。
葛藤とは、今の自分に向き合うこと。挑戦とは、未来の自分をつくること。
この野外体験が、多くの学びの機会となり、将来にわたって子どもたちの力になることを願っています。
年間、延べ約1万人の会員が参加
「メシが食える大人=自立・自活できる人」、「モテる大人=魅力的な人」を育てることを目指し、1993年に船出した花まる学習会。設立当初から力を入れているのが「野外体験」です。1年目は30人ほどで「サマースクール」を開催。今ではひと夏で7,000人もの子どもが参加するほどになりました。「子どもがあまりに楽しそうなので、親も参加できませんか?」というお声から親子企画も誕生。年間を通して野外体験を展開できるのは、皆様からの熱いご支持のおかげです。
ごきょうだい・ご友人で「同じ班」希望はとりません。異学年・縦割り班のミニ社会で、「自分で友だちを作る、自分の居場所を作る」経験を積みます。このような経験を通し学ぶことで、将来、荒波である社会を生き抜くことができるでしょう。
親元を離れて、他者と生活するのですから一筋縄ではいきません。できない自分に向き合ったり、意見の合わない人とも向き合うことになるでしょう。「ぶつかっては泣いて、力を合わせては笑い合う」。その中で子どもたちは成長していきます。
子ども同士の「すごい!」や「おめでとう」といった称賛の声こそ、子どもの自己肯定感を高めます。頑張ったことや、「頑張ろうと思っている気持ち」を認めることで、失敗を恐れず挑戦することができ、やる気(意欲)を育むのです。
花まる野外体験 安全管理について
野外体験に100%はありません。雨が降るかもしれない、いつもより川の流れが速いかもしれない。具合の悪い子がでるかもしれない。100%計画通りにいくものではないからこそ、あらゆることを想定し、安全管理を行っています。
【取り組み】
①活動場所は、地元の方と確認を取って、視察をし、選定しています。選定後も、複数回、視察を行います。
②天候、遊び場の環境、子どもの様子を確認し、当日、遊ぶ「範囲」を決定します。
責任者とサポートスタッフが遊ぶ範囲を囲うように△の頂点に立ち、その間に班リーダーが立つことで、大勢の大人の目で監視を行います。
③子ども自身に意識を持ってもらうため遊ぶ前に子どもたちと以下のことを確認します。
準備運動・水分補給・遊ぶ範囲・約束(川遊びであれば、走らない・石を投げない・石の上に立ち上がらない・ゴーグルが流されても追いかけない・班リーダーにどこに遊びに行くか伝えから移動するなど)
野外体験部 部長よりご挨拶
箕浦健治(野外ネーム:ファイヤー)
「気力がない、やる気がない、生きる力がない子ども」というフレーズをよく耳にします。声を大にして言わせていただきます。そんなことはありません。機会が失われているだけなんです。
―――「自分が」やらなくては!「自分でも」誰かの役に立てるんだ。
そういった子どもの姿を野外体験ではよく目にします。特に「花まるサムライ合戦(特許取得)」において。
「一人では敵わなくても、仲間と力を合わせればできる。その力の1つはまぎれもなく『自分』なんだ」と。
最近、私は異名である「伝説のサムライファイヤー」から、「伝説!」と呼ばれることが増えました。そして多くのこどもから勝負を挑まれるようになりました。
「敵わないかもしれない…、でも挑戦してみたいんだ!」と、立ち向かってくる子どもたちの姿に、たぎるエネルギーと勇気を感じています!